くらし情報『来春リニューアルオープンの京都市美術館の館長に青木淳、現代アートを強化』

2019年4月11日 12:20

来春リニューアルオープンの京都市美術館の館長に青木淳、現代アートを強化

と青木氏。

来春リニューアルオープンの京都市美術館の館長に青木淳、現代アートを強化
ガラス・リボン

具体的には西側玄関の前庭に切り込みを入れスロープを設置。エントランスを地下に移設し、流線型のガラス・リボンと命名されたシンボリックなファサードを設けることで、美術館の内と外を一体化させた。「この前庭の広場では現代美術作家の野村仁がダンボール建築の風化の展示などを行い、京都の街の中でも価値ある空間であり、広場として残したかった」と青木氏は話している。

本館は歴史的な意匠を可能な限り保存し、設備をアップデート。これまで同館になかった常設展示室が南回廊1階に新設され竹内栖鳳、上村松園など京都画壇の名品を展示。南回廊2階は創建当初の意匠を残し自然光で鑑賞できる空間となる。また、70年代にクリストが包み覆った本館中央に位置する天井高16メートルの旧大陳列室は、地下1階メインエントランスロビーから大階段によってつながる中央ホールとして各フロア、回廊へのハブの役割を果たす。

来春リニューアルオープンの京都市美術館の館長に青木淳、現代アートを強化
本館 南回廊・北回廊

来春リニューアルオープンの京都市美術館の館長に青木淳、現代アートを強化
本館 中央ホール

特に今回、現代アートの展示スペースとして「東山キューブ」が新設されたことで東西の軸線が強化された。多様化する表現形態に自由度の高い対応できるこの新館が生まれることで、これまで展示の難しかった現代美術、サブカルチャーなどのジャンルの作品やイベントを積極的に取り上げていくことが可能となった。

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