今年のプロジェクトの主役は椅子。ロエベがミラノサローネでコレクションを発表
ベルギーのヴィンセント・シェパード社が製作した8脚のロイドルームチェアは、椅子の機能的・装飾的価値をめぐる本プロジェクトの総括となるものです。ロイドルームとは、丈夫な織物の風合いを出す独特の方法。第一次世界大戦中の1917年にアメリカで起業したマーシャル・バーンズ・ロイド氏が、紙を巻きつけたワイヤーを、機械で大きなシートに織る技術を発明したのが始まりといわれています。当初はベビーカー用として開発されたロイドルームは、籐よりも耐久性に優れていることがわかり、やがて屋外での使用に適した革新的な織地として家具に応用されていきました。1992年、ヴィンセント・シェパードが特許を取得し、織物技術とラタン曲げの伝統で有名なインドネシアのチルボンに工場を設立しました。ロエベのロイドルームチェアは、天然繊維とレザーで作られています。キノコをモチーフにしたペイントが施され、すべてロイドルームの技法で織られており、ロエベにおけるバスケット工芸の可能性をさらに広げていくものです。
チェアはすべて販売されます。また、チェアの素材や技法にインスパイアされたバッグやレザーグッズも期間限定で販売します。
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