くらし情報『現代美術家、蔡國強による花火のプロジェクト「白天花火《満天の桜が咲く日》」を実現』

現代美術家、蔡國強による花火のプロジェクト「白天花火《満天の桜が咲く日》」を実現

1988年、彼は福島の海辺の町いわきにやってきました。そこは、彼の人生と芸術における特別な場所となり、さらには、彼の日本における「革命拠点」となり、蔡にとってもう一つの故郷といえる場になりました。1993年、蔡はいわきの四倉海岸に7ヶ月ほど住み、彼の日本における公立美術館での初めての個展「環太平洋より」の準備にとりかかりました。彼は、「この土地で作品を育てる。ここから宇宙と対話する。ここの人々と一緒に時代の物語をつくる」という作品のコンセプトを掲げ、地元の人々と共に作品を作りました。

現代美術家、蔡國強による花火のプロジェクト「白天花火《満天の桜が咲く日》」を実現
Courtesy of YSL
1994年、蔡の爆発イベント《地平線プロジェクト 環太平洋より:外星人のためのプロジェクトNO.14》は、5本の速火線を束ねて、漆黒の夜の海面に5000メートルに渡る火薬線を仕込んで実現させました。火薬の爆発の閃光が空と海の境を走り地球の輪郭を描きました。
この作品の宇宙との対話の精神は地元の人々の共感を呼び、彼らは 1 メートルあたり 1,000 円で導火線を購入することで作品に参加し制作を支えてくれました。また、爆発イベントの進行中には、地球の輪郭がより美しく浮き上がり、宇宙から見えるようにと、各家庭が率先して消灯するなど一丸となって協力して下さいました。

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