くらし情報『高橋悠介がイッセイミヤケメンデザイナーに就任するまで4/4―日本の伝統技術を若者に伝えたい』

高橋悠介がイッセイミヤケメンデザイナーに就任するまで4/4―日本の伝統技術を若者に伝えたい

先のオープニングを飾った染めについて、深く解説してもらった。一般の人にとって、技術の見えない部分はわかりにくいものだ。染める時は反物になっており、板締めは、布を何回も折って板に挟んで染める。折る回数の検討。そして、布の選択、つまり、布に撚りがかかってシボができているのか、平滑なのかでも、染めた際の滲みが変わってくる。染めたあとは、洗って、乾燥する。次に手捺染(ハンドプリント)の工場で、黒の格子の白地部分を染める。分業になっているので、今度は、蒸し屋に持って行き色を定着させる。
というように、工程は、簡単に説明してもらっただけでも、これだけある。染めには染めの良さがあるし、その技術を継承していくことも、次世代の大切な役目だ。

高橋は考える。若い人にもっと日本の伝統技術を知ってもらいたいと。「若い人って、色と形だけで見てしまって、それこそ、染めとプリントの違いがわからないじゃないですか。でも、それでいいんです。それがきっかけでうちの店に入って、店員さんが話して、凄いなと感じてもらえば、間口を広げていかなければ」。使命を感じているようだ。


こうして、話を聞いていくと、高橋の好奇心がファッションだけでなく、建築、デザイン、芸術と幅広いことがわかる。

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