メゾン マルジェラ「5AC」をハック。表参道店で日本人アーティスト4組が解釈したアートワークを展示
の繊維で紙を漉き、その紙を細切りし、紙を撚って糸にし、それを織機で織り100%麻の紙のカンバスをつくりました。この気が遠くなるほど手間のかかる行為は彼らにとって積層そのものと言えます。
Courtesy of Maison Margiela
平織りもしくはジャカード織りの使い分けで表情が変わるカンバスの表面を穴が開くほど擦り、削りとって、そこに牛の膠を塗り重ねています。表面でキラキラ光る膠と、荒く織られたカンバスを通して、「5AC」バッグの輪郭や素材が立ち現れてきます。カンバスの網目状に映り込む奥の空間、その空間の中に「5AC」を配置することで、バッグと作品の概念を重ね合わせます。
Courtesy of Maison Margiela
大竹笙子
日常で目にした情景を具現化する大竹笙子は、木版画を主な作品としています。作品制作だけでなく、本の挿画やファッションテキスタイルにも作品を提供する彼女が手掛けた「HACKED PATCHED」では、頭の中がハッキングされ出現したイメージが継ぎ接ぎされ増殖していく様子を表現。
Courtesy of Maison Margiela
ひとつのアイテムの中に異なるピースを融合させ、その機能やストーリーの記憶を呼び起こし新たな価値を見いだすメゾンのコード「メモリー・オブ」