メゾン マルジェラ「5AC」をハック。表参道店で日本人アーティスト4組が解釈したアートワークを展示
とも通ずる脳内パッチワークは、見る人の記憶をも誘起させる作品です。
Courtesy of Maison Margiela
BIEN
アニメーションやストリートカルチャーに影響を受けた独自のドローイング表現を中心に、映像、彫刻、インストラクション、インスタレーションなど、複数のメディアで作品を制作するBIEN。その作品は、私たち人類が作り出したイメージやフィクションという幻影と、不変的な物質が織りなすこの世界を紐解く試みです。「Visible observation for 5AC」には、複数のMDF彫刻と「5AC」マイクロが用いられました。1つの視点から正面性をもって鑑賞することを想定した絵画や映像は、異なる角度から見ることでそのモノが内包しているイマジナリーな見方から外れ、物質としての絵の具、キャンバスの裏地などの現実的な側面を見ることができます。つまり、イメージが付与された物質と、そうではないただの物質としてある物の境界が見えるのです。それは、物事が持つ様々な側面を私たちは一様には捉えきることができないことも表しています。
Courtesy of Maison Margiela
「5AC」