だそうだ。サッセンは、ぱっと思いついた構図をドローイングし、現場で改良を加えながら写真へ起こす方法で制作する。想像上のイメージと出来上がった実際のイメージの乖離が写真の魅力だという。今後はロンドンのICA(Insttitute of Contemporary Art)での展示や、スイスのウィンタートゥール美術館などでの個展を控えているが、フォトグラファーとしての新たな企画は現在未定とのことだ。ここ最近は自身の作品のカタログの出版が相次ぎ、3月から行われたロッテルダムのオランダ写真美術館での展示では、写真からビデオやサウンドインスタレーションなどへと、作品のメディアが広がっている。今後のフォトグラファーとしての方向性が楽しみだ。
田中樹、今年を回顧 「2025年のグループ活動がもっと大きくなるのかな」と思える1年に