東京都庭園美術館リニューアルオープン。二つの展覧会で新スタート
白い絵の具がキャンバス一面に広がった「color beginnin」シリーズをゆっくりと眺めてほしい。画面内の白が微妙な色調を持っていること、それが柔らかな光のようにこちらを包み込んでくることがわかる。
今回の二つの展覧会、全く別物に見えて、実はつながっている。本館の空間内には、内藤のもう一つの近作、木彫の小さな人物像である「ひと」シリーズが、随所に、そっと展示されているのだ。かつての宮家の人々の、静かな息遣いが聞こえる元邸宅の中にあって、内藤の物言わぬ「ひと」は、静謐のなかに鑑賞者を優しく迎え入れてくれる。この小さな「ひと」たちを探し歩くことも、本展の大きな楽しみの一つだろう。
【イベント情報】
アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる
内藤礼 信の感情
会場:東京都庭園美術館本館(「アーキテクツ」展)、新館ギャラリー1及び本館(「内藤礼」展)
住所:東京都港区白金台5-21-9
会期:11月22日から12月25日
時間:10:00から18:00 (12月22日から25日は20:00まで開館)
休館日:第2・第4水曜日(12月24日は特別開館)
料金:一般700円大学生560円中・高校生・65歳以上350円 (観覧当日に限り両展覧会鑑賞可能)
東京都庭園美術館 本館
本館 大客室
本館 香水塔
内藤礼「ひと」
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