ファッション写真家、マリオ・テスティーノ個展がベルリンでスタート
CARMEN KASS. LOS ANGELES, ALLURE, 2009.
ベルリンファッションウィークの開催に合わせ、『ヴォーグ』などファッション誌や数々の世界的ブランドとのコラボレーションで知られる写真家マリオ・テスティーノの展覧会がベルリン中心部にある文化施設「カルチャーフォーラム」でスタートした。
展示室内には大きく引き延ばされた写真が並ぶ。写されているのは映画やテレビでお馴染みの人々の顔。ブラット・ピットやマドンナといった誰もが知っているような著名人の姿。音楽だけでなくファッションでも注目を集めるレディー・ガガもその中の一人だ。ヴォーグ誌の表紙となった写真に写されているのは、ピンク色のウィッグをつけてドレスアップした姿。カメラを見つめる彼女のポートレートはエレガントで美しい。
会場で特に目を引くのは世界的なファッションモデル達の写真。
ファッションモデルとして一時代を築いたケイト・モスも度々テスティーノの被写体となった。また、カルメン・カースの顔だけを捉えた写真は、唇は赤く彩られ、目は白や青、緑のメイクアップで強調されて独特の魅力を放つ。シンプルな構図にも関わらず、鮮烈な色彩によって忘れられないような強い印象を与えている。