くらし情報『「吉村芳生展」長崎県美術館で - 細密な“鉛筆画”約500点、色鉛筆で描いた10m越えの巨大絵画も』

2024年3月22日 16:40

「吉村芳生展」長崎県美術館で - 細密な“鉛筆画”約500点、色鉛筆で描いた10m越えの巨大絵画も

「吉村芳生展」長崎県美術館で - 細密な“鉛筆画”約500点、色鉛筆で描いた10m越えの巨大絵画も

展覧会「超絶技巧の鉛筆画 吉村芳生展」が、2024年3月22日(金)から5月12日(日)まで、長崎美術館にて開催される。

精緻な鉛筆画を手掛けた吉村芳生の大回顧展
吉村芳生(よしむらよしお)は、鉛筆による細密な描写で知られる日本人画家だ。2013年に63歳で急逝した吉村の大回顧展となる「超絶技巧の鉛筆画 吉村芳生展」では、初期のモノクロ作品から、色鉛筆で描かれた鮮やかな花々まで、約500点にものぼる作品を展示。吉村の圧倒的な描写力に迫る展覧会となっている。

機械的な技法と卓越した画力
版画や鉛筆でのドローイングが中心だった初期の作品では、より細かで機械的な吉村の描写を目にすることができる。たとえば《ジーンズ》は、2.5mm四方のマス目にひたすら斜線を引いて濃淡を表現する、驚きの技法によって描かれた。マス目には0から9までの数字が記入され、“4は斜線5本”など明確なルールに基づいて静物を写生している。

また、活字の1文字1文字をすべて手描きで写しとった“新聞”に、自身の“自画像”を重ねた「新聞と自画像」シリーズにも注目。
実物の新聞の上に自画像を描いたのではないかと疑うほど精密にコピーされた新聞と共に、吉村の様々な自画像を見ることができる。

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