メルシーボークー, 2016-17年秋冬コレクション - 日本ができるまで
ディテールには、2人が創り上げた日本列島そのもののパッチワークや、しめ縄のような模様、さらには神社でよく見る紙垂(しで)を模したモチーフまでが揃う。また、アイテムの名前もユニークで、例えば「クニウミソー」と名付けられた国と海を描いたカットソーがある。身に着けている洋服に隠れた物語を、友人たちに思わず話たくなってしまうような楽しい提案がなされた。
デザイナー宇津木は今季のテーマについてこう話す。「最近、自分自身が自然栽培を始め、日本の食のものづくりに興味を持ち始めました。そこから、改めて“日本”を考えることに。蓋をあけたら、とても面白い話があった。それを形にしようと思いました。」
ボーダレスな時代、海外に目を向けがちな今だからこそ、日本の良さを再考する場として今回のコレクションが完成したのだろう。
人間の欲望にはきりがない。欲深くならずに満足することができる人は、心が富んでいるということ。それが、今季のサブテーマとして掲げられた“足るを知る”。メルシーボークー,の洋服が、そのきっかけとなれば嬉しい、そんな想いが感じられるような気がした。
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