すみだ北斎美術館で「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」開催、初公開の隅田川両岸景色図巻
本展では全巻一挙に公開する。
“富士山”を題材にした代表作「冨嶽三十六景」
富士山を様々な角度から描いた「冨嶽三十六景」の作品も多数登場。中でも山下白雨は、山を堺に対象的な天候を描くことにより、富士山の大きさや高さを表現した名作だ。なお、雷の部分は当館のロゴマークのデザイン元にもなっている。
各地の“滝”を色彩豊かに描いた「諸国瀧廻り」
日本各地の「滝」を題材にした「諸国瀧廻り」。会場では、岐阜県の「阿弥陀ヶ瀧」がモデルとなった「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」や奈良県の高滝を描いた「和州吉野義経馬洗瀧」が展示される。
「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」は、上部の丸い滝口から勢い良く落下する水の流れや、滝口の部分にゆらめくような波紋が描かれ、複数の視点から1つの対象を捉える手法を取った作品となっている。
2016年11月22日(火)に東京・墨田区で開館する「すみだ北斎美術館」で、北斎のめざした芸術世界を体感してみてはいかがだろう。
【詳細】
開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」
会場:すみだ北斎美術館
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)