ミキオサカベのレザーファッションショー、第95回東京レザーフェアで開催 - 入場無料
今回のショーはその概念を崩すもの。あらゆる技法を駆使して、レザーの可能性を広げるようなワードローブを発表。2017年春夏コレクションの同型のジャケットやワンピースも、革素材を採用することで異なるニュアンスで提案されている。
パンチングやカッティングの技法は、レザーとは思えぬほどの軽やかさを生み出した。シャツには薄いスエードを用いて、ミニスカートにはエナメル加工や煌びやかな型押しの加工を。リッチな黒のワンピースはヘムをランダムに見せてラグジュアリーなワンルックとして仕上げた。同じ革なのに全く別の素材に見え、それは実際に触って見なければわからないほど。
シャンパンゴールドのワンピースは、革特有の硬さと滑らかさの絶妙なバランスが光る。
型押しで表情豊かにみせながらポケット部分は立体的に、それでいてウエストラインは女性の曲線美を紡ぎだすものだ。ポップなカラーも相まって、レザーの数々がさらに異なるニュアンスへと導かれていく。技法もさることながら、意表を突くようなポップなスタイリングもミキオサカベらしさ満載。中にはシャツにガーターベルトのようなものをつるして、ずり落ちそうなショートパンツを留めているものがある。