2017年10月2日 05:00
オフ-ホワイト 2018年春夏コレクション - 女らしくありたいのに自然に出てしまう男性性
テーマに沿った、フェミニニティが大きな幹。仕事場で着るスーツ、華やか場で纏いたいドレス、デートで着たいタイトなスカート。日常シーンをイマジネーションできるピースが今季の中心である。
花柄、シフォン、チュール、ピンク、リボン、スリット、ティアードドレス、ベアドレス。洋服の名称も素材も模様も色柄も全部ミックスしているが、こんな女性的な要素がランウェイに溢れている。なのに可憐にならない。花柄は鮮やかなピンクとモノクロを共存。スリット入りタイトスカートはロゴ文字を内側に隠す。
ジャケットのパートナーはカジュアルなハーフパンツ。パンプスに乗せたリボンは床につきそうなほどビックサイズ。と、揃ったカードは女性らしいのに、ウィットに富んだ調理で、男性性も併せ持った現代女性の心理に迫る。
ポップなアイデアが効いていたのは、洋服だけじゃない小物もだ。先に挙げたビニールラップ型のシューズを筆頭に、ギフトボックスのようにリボンを巻いたクラッチ。TIME、LIFEと現代女性に大切なワードをバッグにしたアイテムまでも。本来はエレガンスに見えるはずのグローブもくしゃくしゃしたフォルムで、何か憎めない愛嬌がある。
メゾンドリリス×RHC ロンハーマン“1点物”の夏用ハット、日除けに優れた長めブリムなど