特別展「名作誕生ーつながる日本美術」東京国立博物館で、葛飾北斎・伊藤若冲ほか国宝含む約130件が集結
「若冲と模倣」では、生涯を通じて同じモチーフの同じ型を繰り返し描き、独自の表現を確立した伊藤若冲を取り上げる。会場では初期と晩年の作品を比較することができる。
また、中国の画風を取り入れた雪舟等楊の重要文化財「四季花鳥図屛風」と、同時代の明の水墨画を見比べたり、『伊勢物語』の世界を一望に見渡せる「伊勢物語図屛風」や『源氏物語』をモチーフにした工芸品を見たりすることで、作品同士の「つながり」を感じられる構成になっている。
その他にも菱川師宣の「見返り美人図」をはじめとする人物画や風俗画、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」などの風景画など、数々の名匠による作品が展示される。
雪舟等楊「倣夏珪山水図」が東京初公開
さらに会場では、1933年以降所在不明だった、水墨画家・雪舟等楊の幻の作品「倣夏珪山水図」を展覧会後期に展示。2017年に84年ぶりに再発見され、話題となったこちらの作品の東京での一般公開は本展が初となる。
会期中は展示替えも
なお会期中は、4月13日(金)~5月6日(日)の前期展示と5月8日(火)~5月27日(日)の後期展示で展示替えを実施。前期と後期で異なる作品を楽しむこともできる。