2018年4月25日 18:00
ヴェトモン 2018-19年秋冬コレクション - 歩んできた過去と歩みたい未来
マルジェラが昔から多用していた、物事の本質を露にする「インサイドアウト」からこのスタイリングが導きだされたのではないかと考えさせられる。また、カモフラージュ柄のワークパンツに開けられた、インナーが見えてしまうような無数の穴も、恐らくそれが基となったのではないか。
でもやはり、デムナはデムナだ
ただ、これこそがデムナの手腕だと思わせられるのが、絶妙なパターンのテクニックで、見慣れた風なテキスタイルと、ベースとなるオーセンティックなフォルムは、身体への服の寄り添いを立体的に構築した。今季の主なテクニックである解体と再構築、そしてレイヤードによって、それらがより際立ったよう。今季の振り返りはきっと、彼らしさを模索するうえで、そして彼の未来を描く上で、きっと重要なシーズンになったはずだ。
ジェラート ピケ×ジョエル・ロブション24年夏ルームウェア、爽やかライムのリネンシャツやニットワンピ