2018年3月3日 01:40
ディオール 2018-19年秋冬コレクション - 自由を主張しファッションを心から楽しもう
序盤は、チェック柄のセットアップスタイルのオンパレード。クラシックなジャケット、プリーツスカートを同じように身に着け軍隊のようにモデルたちが行進する。規則性のある柄、統一されたコーディネート、そういった要素もデモを起こす前の保守的な世界を描いているようにも見える。
しかしながら、単調なリズムは少しずつ壊れていく。スカートのレングスが変わり、シースルー素材が取り入れられ、ボトムスがパンツに変化。サウンドがリズミカルに転調すると、音楽の高まりと連動するようにコレクションピースも多彩に変わっていく。
様々な色柄を組み合わせたキルトジャケット、数種類のプリントデニムを貼り合わせたスカート、メンズライクなバイカージャケット。どれも個性的で主張が強いピースだ。
マリアらしいシースルーのロングドレスの上には、華やかなフラワーエンブロイダリーをのせ、大きなサイズのニットにはメゾンを代表する8を、Tシャツには女性の姿を描いた。それらは、アイテム一つ一つが持つムード、例えばシースルードレスであればフェミニン、バイカージャケットであればマニッシュ、Tシャツであればカジュアル。そういったイメージを破壊するようにコーディネートされる。