2018年3月9日 03:00
クロエ 2018-19年秋冬コレクション - 伝統は未来へ向けどのように受け継がれるべきなのか
クロエ(Chloé)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2018年3月1日(木)に発表された。
ナターシャ・ラムゼイ・レヴィの2シーズン目となる今季は、クロエのアーカイブやメゾンのコードを巧みに取り入れることにチャレンジしている。
ショーの幕開けとともに登場したのは、カール・ラガーフェルドがデザイナーとして活躍した70年代からヒントを得たシルクプリント。ジグザグとしたラインが、柔らかなシフォンの上を幾何学的に走り回る。パレットはカーキやベージュ、ブラウンなどアースカラーでまとめて。これは、創業者のギャビーアギヨンがエジプト出身であることから生まれたブランドを象徴するパレットである。
そして、クロエウーマンのワードローブといえば、シフォンブラウスとシャツドレス。それらは、パレットや素材に伝統的なムードを反映しつつも、アンバランスなシルエットに解体してモダンさを纏わせた。
シャツドレスは胸元を大きくVの字に開けて、腰や胸の位置で穴をあけるようにカッティング。バックスタイルをウエスト位置でバッサリと切り取り、プリーツスカートを組み合わせた繊細なシルエットもある。