2018年8月10日 12:15
香港生まれのアーティスト、リー・キットの個展「僕らはもっと繊細だった。」原美術館で開催
展覧会、リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」が、2018年9月16日(日)から12月24日(月・祝)まで東京の原美術館で開催される。
現在は台北を活動拠点にするリー・キットは、香港に生まれたアーティスト。日本の美術館で個展を開催するのは今回が初となり、新作インスタレーションを発表する。
リー・キットは、絵画やドローイング、プロジェクターの光や映像、家具や日用品等使い、展示空間全体を淡い色調の絵画のように仕上げたインスタレーションなど、欧米アジア各地で作品やインスタレーションの発表を実施。静かで穏やかな作風ながらも、存在感を放ち見る人を引き付けるような作品を多数手がけている。
例えば、活動初期に発表した「絵画シリーズ」は、布に絵具で格子柄などを描いた作品。色と柄を持った“抽象”絵画でもあれば、テーブルクロスやカーテン等、日用品としての機能をもった布という姿・形を備えた“具象”でもあり、絵画そのものの概念を拡大した作品群だ。
1997年に中国に返還されて以来、変貌を遂げていく都市・香港を出自とすることから、リー・キットは世界の現状に目を向け、その中での自身の在り方をアートを通して問いかけるような作品を発信。