2018年10月1日 05:55
リック・オウエンス 2019年春夏コレクション - 水の次ぎは火
三角形を幾何学的に配置したワンピースやコート。アーキテクチャーなその佇まいが、ますます「塔」をキーワードにしたメンズコレクションとのシンクロ性を感じさせる。
謎が多いピースが続くが、やはり気になるのは防御的な小物たち。サングラスは大振りで目を守るというよりは、顔半分を覆いつくすようなビッグサイズ。顔~首、さらに髪の毛全体を守っているのはスカーフではなくTシャツだ。
燃えた!!水の次は火だった
不思議に思っていると、手に聖火を持ったモデルが現れ…リック・オウエンスの楽しいショータイムの幕開けだ。三角形のオブジェが燃え出し会場全体に熱気が包まれた。燃え上がる炎、観客の顔面まで伝わる熱波。
そう、この身体保護のアイテムは、メンズコレクション同様にきっと防火のピースだったのだ。
メンズコレクションではインビテーションにマスクがついていたというが、ウィメンズは紙一枚。しかし、シートにはうちわと水が用意されていて"暑さを避けて”というメッセージだろうか…。一緒に強いアルコールが入っていたが、これは“もっと燃やせ”という意味だったのだろうか…。
デザイナーの意図は定かではないが、やっぱりワクワクさせてくれる演出が魅力的。