2018年10月5日 04:00
バレンシアガ 2019年夏コレクション - 歴史を繋ぐこと、いま着てもらう洋服を作ること
バレンシアガ(BALENCIAGA)の2019年夏コレクションが、フランス・パリで発表された。
記憶に残るファッションショーとは?
「ファッションショーは、記憶に残るものでなければならない。」アーティスティックディレクターのデムナ・ヴァザリアがこの考えのもと進めたショーは、ビジュアル・アーティストのジョン・ラフマンとのコラボレーションによるもの。天井から壁、床まで会場全体を包み込むように映像作品を流し、音楽とともに時の移ろいに合わせて変化させた。
クチュールをいまに落とし込むということ
そして、デムナがもう一つ掲げた目標は、クチュールを着心地のよいものにすること。ストリートテイストを取り込むことで“洋服が売れている”バレンシアガにとっては、チャレンジングな試みともいえる。いまを愛するデムナは同時にメゾンの歴史も愛し、メゾンにとってアイデンティティでもあるクチュールをモダンに昇華させたのだ。
いま着てほしい「新シェイプ」
“現代の人はどうしたらセットアップを着てくれる?”この問いには、新シェイプと名付けられた新しいシルエットを取り入れることで決着をつけた。特徴的な肩周りはスクエア型になっていてボリューミー。