マラミュート 2019年春夏コレクション - 時を駆け巡る“記憶”との対話
繊細な編地とレース、デニム地を組み合わせたキャミソールは、複雑かつ緻密に構築されている。
情報量の多いアイテム
また、カットソードレスとニット地を組み合わせ、上品なスカーフをあしらったスタイリングや、多彩な編地から成るニットドレス、ラメ糸やナチュラルな質感の糸などを組み合わせ、水彩画のような色彩バランスに仕上げたニットドレスなど、1つのアイテムや、1スタイリングに対しての情報量の多さも印象的だ。
ミックスカルチャーから作り出す自立したスタイル
2000年代の、様々なカルチャーをミックスしたファッションに色濃く影響を受けたデザイナーの小髙が考える自立した女性――ありとあらゆる情報を取り込みながらも自分の軸を持ち、自らのスタイルを確立する強さを持った女性に向けた服だからこそ、それぞればらばらな個性を放っている。上述したアイテム以外にも、凹凸をつけたボーダーニットや、アーティスティックなアクセサリー、オパールプリントによる透かし模様のジャケットなど、表現の幅の広さと、唯一無二の世界観を存分に発揮した。
ジョン ローレンス サリバン×ヨシコ クリエーション、目玉モチーフのリングや“細胞分裂”イヤリング