2020年3月7日 13:00
ハルノブ ムラタ 2020年秋冬コレクション - 女性の“佇まい”をモダンな陶器と重ねて
今シーズン初登場したダウンジャケットは、クチュールシェイプを意識したシルエットで、羽織る人の姿勢を美しく見せてくれる。
デザイナー村田が「ポケットに手を入れて佇んでいる女性をイメージしながら、女性の姿勢や仕草、今季は特に佇まいを意識してデザインした」と語るように、この美しいシルエットは洋服を纏う人がいてこそ本領を発揮する。
陶器の風合いを反映したテキスタイル
テキスタイル選びにも、今季のテーマを反映。光沢感とシワ感を備えたサテン風ファブリックや、レザーのような質感のボンディングしたウールビスコースなど、様々な表情を織り交ぜることで、陶器が持つ独特の風合いを表現している。またクラフトマンシップを感じさせるディテールとして、生地の糸を抜いたり、ほつれさせたりして、温かみのある手仕事の痕跡を残した。
ニュアンスのあるブルーをアクセントに
カラーパレットは、陶器をつくるプロセスからインスピレーションを得たブラウンをメインに。グレーやホワイトも色調を絶妙に調整し“土っぽい”ニュアンスが出るように設計している。瀬川が得意とする美しいブルーの色合いは、アクセントカラーとして投入した。
“置く”こともデザインした自立するバッグ
スタイリングのアクセントとして取り入れられた構築的なフォルムのバッグは、自立するデザインがポイント。