2020年3月5日 18:40
金沢21世紀美術館で「de-sport」展 - 芸術から問い直すスポーツの意味
展覧会「de-sport : 芸術によるスポーツの解体と再構築」が、石川の金沢21世紀美術館にて、2020年6月27日(土)から9月27日(日)まで開催される。なお、当初は2020年4月29日(水)からの開幕を予定していたが、延期となった。
芸術から見るスポーツ
スポーツは古来、「日常の労働から離れた遊び」を意味する言葉であり、音楽や演劇、絵画、舞踏などの芸術も含んでいた。しかし今や、磨き抜いた身体と技巧を誇示してその勝敗を競うスポーツは、エンターテインメントの1つとして商品化されていると言えよう。
東京オリンピック・パラリンピックを翌年に控える2020年に開催される「de-sport : 芸術によるスポーツの解体と再構築」は、芸術の視点からスポーツの意味を問い直す展覧会だ。タイトルの造語“de-sport”には、「楽しむ」を意味する“desport”と、「スポーツの脱構築」を表す“deconstructed sport”の2つの意味を重ねている。
脱構築が「構造の解体と再構築」を指すように、本展では起源である“楽しみ”に立ち返り、国家や戦争、身体、非言語コミュニケーションなど、現代の諸問題を反映する社会的構造としてスポーツを理解。