京都市京セラ美術館「京都の美術 250年の夢」江戸〜現代の“京都の美術”を総覧、日本画・工芸を中心に
近代京都・日本画や書の名作
一方、明治後期には竹内栖鳳を中心に京都画壇が形成。大正期には黄金期を迎えるなど、昭和初期までにかけて、新しい日本画を生みだす活発な活動が展開された。続く章では、日本画・工芸との関係を踏まえつつ、土田麦僊《大原女》などの日本画から書にいたる近代京都の名作を展示する。
現在、伝統の継承と新たな表現のあいだで
敗戦を迎えると、従来の日本画・工芸の伝統は再考を迫られ、1960年代以降には多彩な現在美術の活動が繰り広げられることとなる。本展の最後では、巧みなメイクや衣装により著名な人物に扮する森村泰昌のセルフポートレート作品などを展示。伝統の継承と新たな表現の葛藤から生まれた工芸や洋画など、未来に挑む京都の美術を目にすることができる。
展覧会概要
京都市京セラ美術館開館記念展「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編 ─江戸から現代へ─」
※入場には公式サイトや電話での事前予約(前日まで)が必要。来場前には公式サイトを確認のこと。
会期:2020年10月10日(土)〜12月6日(日) ※展示替えあり
[前期 2020年10月10日(土)〜11月8日(日) / 後期 11月10日(火)