2020年10月16日 18:35
メアグラーティア 2021年春夏コレクション - “あわい”への眼差し
メアグラーティア(meagratia)の2021年春夏コレクションが発表された。テーマは“The blooming of the unraveled seam”。
“あわい”への眼差し
たぶん、ひとつのキーワードは“境界線”なのであろう──白と黒のあいだに柔らかなグレーの領域があるように、あるいは、空気に接する水面が波打っては波紋を広げるように。今季のメアグラーティアは、そうした“あわい”の繊細な領域をまなざすかのように思える。
ギミックの効いたジャケット&コート
トレンチコートやダブルブレストのジャケットは、スリーブをボタンで外してアレンジできるよう、ギミックを効かせて仕上げた。肩を覗かせ、スリーブのボリューム感を引き立てるようにして着ることも、スリーブを完全に外してロングジレ風に着こなすことも提案されている。
丈感には変化をつけて
また、レイヤードスタイルへの意識だろうか、丈感の変化にも富んでいる。ドロップショルダーのロングシャツは、ストライプを走らせることで縦のラインを強調。
Gジャンを思わせるピースには、ライダーステイストのショートジャケットを重ねた。ジャケットの裾をほつれさせているところに見るように、レイヤードの奥行きよりもむしろ、異なる素材がせめぎ合う境界部分こそが主眼であるようにも思わせる。