2020年10月6日 20:45
パトゥ 2021年春夏コレクション、“始まったばかり”のロマンティックなパーティーへ
そんないささか“大袈裟”すぎるほどの装飾やディテールが目を惹くが、メゾンならではのクチュリエ的な表現で、ロマンティックに仕上げているのが今季のムードだ。
フレンチシックを根底に
また華やかなスタイルでありながら、どこか“親しみやすさ”も感じられるのは、ギョームらしい“フレンチシック”なワードローブの要素が紛れているかもしれない。例えば、ケープコートの特徴的なディテールを残すピースには、レースのフリル付きのボリューミーなスリーブを合わせたことで、ドレッシーな一着へとチェンジ。
また胸元から大きなリボンがなびく真っ白なピースは、上品なスタンドカラーのブラウスを、ドレスとして再解釈したもののようにも感じられる。
煌めくメタリックカラー
パーティーに相応しい、エレガントなフラワーモチーフに加え、艶やかな光沢を放つメタリックカラーで溢れていたのも今季の特徴だろう。中でも印象的だったのは、ボリューミーなブラウスと合わせたパンツルック。本来甘さを抑えたハンサムな印象をもたらすスタイルだが、淡いピンク×スミレ色のメタリックカラーを合わせたことで、ドレスに引けをとらない華やかな表情に。おまけにパンツの裾にはフサフサと揺れるフェザーをたっぷりと飾ったことで、ドリーミーなムードをより一層盛り上げている。