2021年3月14日 16:50
イッセイ ミヤケ 2021年秋冬ウィメンズコレクション - “自然のまま”の強さ、美しさを一枚の布に
水面に垂らした染料の広がった形から、模様を写し取るようにして染色することで、自然の造形を表現。職人の手作業で染めを施しているため、1点ごとに異なる模様が落とし込まれている。生地はふわりとたっぷり使い、のびのびとした模様を生かすしなやかな流線形シルエットに仕上げている。
一枚の布の自然な動き、加工によって生まれる変化
一枚の布の自然な動きや表情を生かした造形や、加工を施すことで変化を生み出したウェアにも注目したい。布地をたっぷりと使った分量感のあるブラックやブルーのドレスは、部分的に収縮させることで生地表面の風合いに変化をつけ、フォルムにも動きをプラスする。
ダイナミックに広がるAラインドレスは、幾何学的な細かい折り目と、大きな曲線によって分けられたカラーブロックが調和。柔らかなムードをまといつつ、アートのような存在感を放っている。
躍動するプリーツ
プリーツがかかる糸とかからない糸の両方を織り込んだ生地を使用したコートやドレス、スカートなどは、大きく緩やかに曲線を描くようなプリーツがアイキャッチ。
躍動感のあるプリーツ部分と滑らかな光沢感のフラットな部分の、風合いの変わり目を1枚の生地で楽しめる。