特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」九州国立博物館で、海や山にまつわる国宝・重要文化財など96件
中でも、《阿弥陀如来坐像(五智如来のうち)》は、仏師・木喰上人の最大傑作とも言われる仏像で、高さ2メートルにも及ぶダイナミックな佇まいを見せる。
また、染紙をちぎって秋の山の彩りを表した伝藤原公任筆《伊勢集断簡 石山切》や、曽我蕭白が富士山と虹をあたたかく描き出した《富士三保図屏風》、うごめく霊山を躍動感とともに表現した谷文晁の《彦山真景図》など、多彩な山の表現を楽しめる。鮮やかな緑の色彩が目を引く国宝《日月山水図屏風》もまた、山野の織りなす神秘的ともいえる造形を大胆に描いた作品だ。
動物を象った土製品
さらに、イノシシやクマといった動物を象った縄文時代の土製品も登場。特徴をとらえた愛らしい佇まいと、体にあしらわれた装飾に注目だ。
【詳細】
特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」
会期:2021年10月9日(土)~12月5日(日)
※会期中、展示替えあり
会場:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
休館日:月曜日
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般 1,600円(1,400円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)