2022年4月6日 18:00
アキラナカ 2022-23年秋冬コレクション - 異和、歪さへの好奇心と“美”の変容
アキラナカ(AKIRANAKA)は、2022-23年秋冬コレクションを発表した。
五木田智央のアートワークから着想
2022年プレフォールコレクションに続いて、今季も五木田智央のアートワークからインスパイア。デザイナー・ナカアキラが着目したのは、五木田智央の表現に見て取れる、シュールなアプローチや、意表を突くような表現手法だ。既存の様式や技法から距離をとった五木田智央の独創性には、シュルレアリスムを彷彿させる要素や、思わず目を引くようなフックが内在している。
同時に、ナカアキラはシュルレアリスムでよく用いられる手法の1つである「デペイズマン」にも焦点を当てている。「デペイズマン」は、従来の文脈や概念からあえて逸脱させた形で、異質な空間の中に“そこにあるはずのない”“そうであるはずがない”物体を配置することで、見る者に衝撃をもたらす。
シュルレアリスムのアプローチ、美の変容に着目
五木田智央のアートワークや「デペイズマン」の概念に触れ、「好奇心を掻き立てる“歪さ”や異和はやがて受容され、新たな価値観として定着するのではないか」と考えたデザイナーのナカアキラは、シュールな歪さを衣服のデザインにて実践。