くらし情報『プラダ 2023年春夏ウィメンズコレクション、反射や屈折を通して見据える“現実”』

2022年10月29日 17:35

プラダ 2023年春夏ウィメンズコレクション、反射や屈折を通して見据える“現実”

プラダ 2023年春夏ウィメンズコレクション、反射や屈折を通して見据える“現実”

プラダ(PRADA)は、2023年春夏ウィメンズコレクションを発表した。

相反する要素を融合、“現実”を表現
ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが手がける2023年春夏コレクションは、「TOUCH OF CRUDE」がテーマ。反射、屈折、観察といった、現象や現実に基づく行為に内在する、相反した要素の融合を浮き彫りにしている。“生々しさと官能”“繊細さと粗雑さ”といった対照的な概念の間を行き来するようにして、異なる現実や相違、逆説を隣り合わせにすることで、線を引いて簡単に定義することのできない、矛盾を孕んだ“現実”を投影している。

“人工/自然”を共存させる「裂け目」
例えば、象徴的なのは生地を引き裂いたようなデザインのドレス。紙を基調とする生地が用いられており、引き裂かれた裾が波打つようにして身体に寄り添っている。身にまとって歩を進めると、より一層裾の裂け目やねじれが際立ち、予め作られた裂け目であるにも関わらず偶発的に生み出されたものであるかのような、有機的な美しさを漂わせる。

また、折り目を施したニットにも、紙素材のドレスと同様に裂け目のディテールを配し、躍動感をプラス。
マットなベージュやグレーカラーのセットアップには、不均一に折り目を施すことで、地面の割れ目のような表情を加えた。

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