2022年10月29日 17:35
プラダ 2023年春夏ウィメンズコレクション、反射や屈折を通して見据える“現実”
生き生きとした表情をもたらすひねりや歪み
さらに、ミニマルなミニドレスには、布地をつまんだり、ひねったり、歪ませたりすることで、立体感のある彫刻的な佇まいに仕上げた。いずれも、“デザイン”という人工的で意図的な過程を経て生み出されたディテールながら、あたかも自然発生的にもたらされたディテールであるかのような表情を見せ、研ぎ澄まされた装いに生き生きとしたエッセンスを与えている。
夜/昼、内/外のコントラストも隣り合わせに
人工/自然、偶然/必然の他にも、対照的な要素を共存させたウェアが登場している。例えば、デイタイムとイブニングウェアを融合させたピース。
上品な分量感で身体を包み込むオペラコートは、レザージャケットの解釈で仕立てられ、テーラードジャケットには布製のトレーンがあしらわれている。また、透け感のあるシアーなラメニットや、ネグリジェのようなディテールをあえてあしらったコート、ランジェリーのようなデザインのオーガンザのドレスなど、“内/外”の概念を往来するルックも展開された。インダストリアル/都会的なボディスーツ
また、ポプリンのシャツ地で仕立てられたボディスーツも目をアイキャッチ。