2022年12月21日 20:00
CFCL 2023年春夏コレクション - 編み目に交わる官能性
CFCL(シーエフシーエル)の2023年春夏コレクションが発表された。テーマは「Knit-ware: Blueprint」。
ニット技術に溶け入るエレガンス
3Dコンピューター・ニッティングを駆使することで、立体的な造形を特徴とするニットウェアを展開するCFCL。今季は、パリのパレ・ ド・トーキョーを会場にプレゼンテーションを行うにあたって、いわば「パリ的なエレガンス」を、ブランド独自のニット技術に組み合わせることを試みた。
「パリ的なエレガンス」の多義性のなかでCFCLが焦点を合わせたのが、サンローラン(Saint Laurent)の官能性であり、そのテーラリングのしなやかな構築性であった。官能性は、ここではシースルーのニット素材によって解釈される。CFCLがファーストシーズンより展開する「POTTERY」シリーズのドレスは、プログラミングによる立体ニット技術が生みだす壺のようなシルエットはそのままに、透け感のある素材でアレンジ。伸縮性にも秀でるため、幅広い体型にフィットするドレスに仕上げている。
また、ニットによるテーラリングも試みている。ややダブルブレストに寄せたデザインを採用し、小さめのラペル、すっきりとしたセットインショルダーで仕立てたテーラードジャケットには、強いストレッチ性を有する再生ポリエステルのハイゲージニットを採用。