2022年12月14日 18:30
ドリス ヴァン ノッテン 2023年春夏ウィメンズコレクション、服をまとう感覚的な“喜び”
落ち着いたパステルカラー
2つ目の要素を担うのは、グリーンやライラック、レモンイエロー、ピンクなど淡く落ち着いた色味のパステルカラー。ディテールの大胆さが、軽やかな色彩によって研ぎ澄まされた印象になっている。例えば、断ち切りの部分を残したパッチワークスカートや、ダイナミックな切り替えを施したアシンメトリーのカラーブロックドレス、シワ加工を全面に施したコートなど、粗さや大胆さのある装飾は、すっと自然にその佇まいの中に溶け込んでいる。
フレッシュなピンクのブラウスに組み合わせたクロシェ編みトップスや、ランダムな動きを付けたフリルのドレス、クラッシュドプリーツの装飾を施したブラウスなど、クラフトの手触りを感じさせるピースも印象的だ。
花のデザインを再考、生き生きとしたフラワープリント
コレクションのラストを飾る3つ目の要素は、鮮やかなフラワープリント。ドリス ヴァン ノッテンが長きにわたって展開してきた花のデザインを再考し、拡大/縮小したり、異なる花々のプリントを組み合わせたりすることで、生き生きとした花の表現を生み出している。
透け感のある柔らかなフラワープリントのパンツにはあえてヴィヴィッドなブルーの花柄ジャケットを組み合わせ、鮮烈なピンクの花々が彩るシャツワンピースには、マクラメ編みのトップスを重ねることで動きのある佇まいに。