2023年10月2日 13:30
日本赤十字「血が足りていません」 いつも献血をお願いをするのには、深い理由があった
医療における問題の1つに血液不足が挙げられます。献血をする人が減っているのが主な理由だそうですが、具体的な事情を知る人は少ないかもしれません。
そこで、『献血が必要な理由』や『血液が足りなくなる理由』を日本赤十字社に聞いてみました。
血液は長期保存ができない
――定期的な献血が必要な理由とは?
血液は医療技術が進歩した今でも人工的に造ることができず、長期保存もできません。輸血用血液製剤のうち、例えば、血小板製剤の有効期間は採血日を含めて4日間、赤血球製剤は採血日を含めて28日間しかありません。
また、1人の方が1年間に献血できる回数や量には限りがあります。
そのため、医療機関へ安定的に輸血用血液製剤をお届けするためには、1年を通じて一時期に偏ることなく、献血にご協力いただく必要があります。このような事情から、定期的な献血をお願いしています。
※写真はイメージ
――血液が足りなくなるとどうなるのか?
日本国内では、少子高齢化の影響により、主に輸血を必要とする高齢者層が増加しています。
一方で若い世代での献血が減少しており、特に10~30代の協力者数がこの10年間で約31%減少しています。