横田早紀江さん、亡くなった夫・滋さんの最期を語る 「目元にうっすら涙が」
そして、両親はこの淡い期待を現実にするために、18年間闘い続けてきたわけですが、残念ながら父・滋は6月5日の午後に他界してしまいました。
父はめぐみの写真を撮るのが大好きで、本当に目の中に入れても痛くない、それほどかわいがっていた姉とどれだけ会いたかっただろうと考えると、悔しくて悔しくて仕方がありません。
FNNプライムオンラインーより引用
滋さんはいつも笑顔を絶やさない穏やかな人柄で、病床でも愚痴を決していわない、とても強い人だったそうです。最後の瞬間、早紀江さんが耳元で「お父さん、気持ちよく眠ってください。行く時まで忘れないで待っていてね」と声をかけると、うっすら片目を開けたという滋さん。その目元にはひと粒の涙が見えたといいます。
日本政府が正式に認定している拉致被害者は17名ですが、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない者として、現在も捜査を続けられている対象者は883名にも及びます。
北朝鮮による拉致被害者家族は高齢化が進んでおり、一刻も早い解決と真相究明が求められていますが、なかなか進まない現状です。
哲也さんは「父が果たせなかった遺志を受け継いで、墓前で帰ってきたよと報告することが使命だと思っています」と語りました。
[文・構成/grape編集部]