2021年8月20日 05:22
強い夏の日差しの下で、逞しく咲く『カンナ』の花 その驚くべき強靭さ
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
猛暑を好むカンナ咲く
夏の花 と言えば、皆さん、何を思い浮かべますか? ひまわり、朝顔、ユリ、ノウゼンカズラ、グラジオラス、などでしょうか…。そしてカンナ! です。
強い夏の日差しの下で、鮮やかに華やかに、そして逞しく咲くカンナに、毎朝元気を貰っています。
このカンナは、コロンブスがアメリカ大陸に上陸した時に発見したと言われていますが、日本には江戸時代前期に渡来して来ました。名前は『カンナインディカ』、和名は『ダンドク』というそうです。
『ダンドク』は、仏教では最高位の花とされています。その昔、仏陀の強力な霊力を妬(ねた)んだ悪霊が、大岩を仏陀めがけて投げつけました。
するとその岩の破片が仏陀の足に当り、その時流した血が大地にしみ込んで、そこにカンナが咲いたという言い伝えがあります。
カンナ
今では河原などで、半野生化しているものもありますが、色は鮮やかな赤や黄色、オレンジ、稀(まれ)