2016年11月1日 16:00
大人になってから読むと痛感?「童話」にまつわるふか~い教訓
、遊んで暮らすキリギリスは「悪」として描かれます。日本人の労働感覚もこれに近いものを感じます。
しかし、中にはこれを逆に考える人も。自らの快楽を追求し、生きることを謳歌したキリギリスを「善」として捉える解釈もあるのです。このような切り口から見ると、キリギリスの生活も1つの生き方として共感する人がいるかもしれません。
■みにくいアヒルの子
みにくいアヒルの子は、実は美しい羽を持つハクチョウの子だったのです……という有名なアンデルセン童話。「人を外見で判断してはいけない、他人と違っているからといって悲観することはない」と言うことを教えてくれるこのお話は、子どもよりもむしろ、大人になるとじわじわ実感してくるものです。
成人式や同窓会で大変身を遂げた同級生を見ると、なんとなくこの童話を思い浮かべる人もいるのでは。
またビジネスシーンでも同様で、「コイツは使えないな」と思っている部下も、異動先や転職先で大活躍なんていうこともよくある話ですよね。「誰でも大きな可能性を秘めている」という希望を持たせてくれる童話です。
■北風と太陽
北風と太陽が、旅人のコートを脱がそうとするこのお話。これには「手っ取り早く片付けてしまうより、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができる」