気になるあの人の食器棚&本棚見せて! vol.3【食器棚/ファッション&フードスタイリスト・宇藤えみさん】
だから、この家に越してからは取り出しやすいように、積み重ねすぎずに平面に並べることを意識。すべての器がしっかりと見渡せる量を守って、持ちすぎないことを心がけています」
宇藤さんが和食器に目覚めたのは、20代後半。沖縄のやちむんにはじまり、益子焼や備前焼など徐々にシンプルなものを好むようになったそう。今では器好きが高じて、日本各地の窯元さんのもとへ直接足を運ぶことも多いそうで、ついには子ども用の器を自ら製作したこともあった。「息子がまだ離乳食だった頃、当時は自分の食卓に合う子ども用のシンプルで可愛い陶器があまりなかったので、自分で焼くしかないと思ったんです。子どもには離乳食の時期からあえて割れる器を使わせていました。割ってしまったら、これは割れるものなんだって覚えさせることも、ものの大切さを学ぶ第一歩になるはずです」
150枚以上の和食器がずらりと並ぶ食器棚。「ファッションと同じで、食卓もトータルコーディネートするもの。
シンプルな器以外にもアクセントになる色ものも集めています」
収納が充実しているキッチンまわり。スタイリストという職業柄、ものは多い方だという宇藤さんだが、すっきりと整頓されている。