2018年10月27日 16:00
遺体ホテル 多死社会で人気…火葬場減少で順番待ちという現実
「私たちは“遺体ホテル”とは呼んでないのですが、メディアでそう取り上げられたことで名前が定着してきたようです」と話すのは、ラステル新横浜の横田直彦さんだ。
現在の日本には高齢化の波が押し寄せ、これまで以上に多くの人々が日々亡くなっている。その現状を指して“多死社会”と呼ばれているが、いっぽうでは火葬場の数が不足。火葬が追いつかず、“火葬難民”となる遺体が現れている。
そんな順番待ちの遺体を安置する場所が、「遺体ホテル」と呼ばれている。ラステルとは“ラストホテル(最後のホテル)”の略称だ。
「今までは、葬儀会社それぞれが独自の霊安室に遺体を収めていました。ですが死後すぐに安置される上、ご遺族はご葬儀のときまで故人様と対面できないということもありました。
『安置されている間、故人がどういった扱われ方をされているのか』と不安の声をよく耳にしましたので、“安心して故人様を安置でき、いつでも面会できるようにしよう”と始めたのがラステルです」
ラステルはその不安を解消するため、24時間いつでも遺体と面会できるシステムを採用している。
「面会室のルームタイプは2つあります。1つは、ご葬家が貸し切りで利用できる個室タイプ。