2019年1月16日 11:00
軽作業には50代女性求人も続々…求められているのは“家事力”
「“人生100年時代”といわれていますが、あと30年も家でボーっとしていても仕方がない。残りの人生、趣味を楽しむか、仕事をするか考えたときに、外に出たいと思いました。まだ頑張ります!」
そう語るのは、都内に住む女性Aさん(70歳)。デザイン会社や広告代理店などで事務職として働き、昨年2月に69歳で退職した。
健康寿命の延伸、年金受給開始の後ろ倒しに関する議論などもあり、これからは定年後も働くことがより一般的になっていくことが予想される。Aさんも、70歳を過ぎても体が元気なうちは働こうと決めたが、難航したのは職探し。求人票には「年齢不問」と書いてあっても、フルタイムで雇ってくれる会社は簡単には見つからなかった。
そんなとき、「東京しごとセンター」のホームページにたどり着いた。
ここは、都民の雇用・就業を支援するために東京都が設置した機関で、ハローワークや民間の就職支援会社と連携した就業支援を行っている。55歳以上が対象の「シニアコーナー」では、シニア世代向けの就業相談、無料で受講できるセミナーが充実している。東京しごと財団しごとセンター課長の酒井崇光さんが言う。
「’17年度に新規登録された55歳以上の方は8,504人で過去最高でした。