2019年2月24日 11:00
「見て見ぬふりできない」30年保護猫活動続ける男性
「蹴飛ばしたり、石を投げるなんてざらです。飼い犬に猫をかみ殺させる人や、ゴルフクラブで顎を砕く人もいました。人に捨てられた猫の多くは飢え死にしますが、生き残った猫たちもそういう過酷な状況で暮らしています。その実態を知ったときに、放っておけない、と奮起しました」
身勝手な人間たちから残酷な仕打ちを受けている多摩川の河川敷にすむ猫たち。その保護活動を30年間続けているのがカメラマン・小西修さん(63)だ。
小西さんは、仕事のある日以外毎日、多摩川の河川敷を妻と2人、手分けして回る。そして餌をやったり、ケガや病気のある猫を見つけた場合には、自宅で看病したり病院へ連れていったりして飼い主を探すところまでケアしている。
「自宅では、虐待にあって人間不信になっていたり、重い病気にかかっていたりするコたちの世話もしています」
猫たちの治療費や餌代は、多い月で100万円近くかかることもある。
「ありがたいことに寄付をしてくださる方がいるので、それでまかなえるときもありますが、足りないときは貯金を崩しながらやりくりしています。物欲もないので、地味に暮らしていますよ」
なぜそこまでして活動するのか。