2019年4月8日 14:01
サイの密猟者、ゾウに殺されライオンの群れのエサになる
クルーガー国立公園で泥遊びを楽しむサイの親子(写真:Barcroft Media/アフロ)
南アフリカ共和国にある世界屈指の動物保護区、クルーガー国立公園。広大な園内で2日、1人の男が命を落とした。その死に様があまりにも“因果応報”であると話題だ。
同園のレンジャーは2日、1本の電話を受けた。相手は「そちらでサイを密猟をしていた私たちの家族がゾウに殺された」と話したという。レンジャーはすぐに捜索に出たが遺体は見つからず、人間の頭蓋骨と泥だらけの衣服が遺されるのみだったとか。
共に密猟をしていた仲間によると、怒りで興奮したゾウが突如密猟者たちを襲い、1人を殺害。仲間は家族に訃報を伝え、通りがかった人に見つけてもらえるよう遺体を道路まで運んだが、翌日の朝には遺体は消えていた。
園は「痕跡から見るに、ライオンの群れに食べられたようです」と声明を発表した。
同園の最高経営責任者、グレン・フィリップス氏は「違法にクルーガーへ徒歩で侵入するのは大変危険であり、賢明とは言えません。この事件はその証左です。亡くなった男性の娘さんたちが父親の死を嘆いているのを見ると、彼の遺体や遺品を少ししか返してあげられないことがとても悲しい」