くらし情報『タワマンにも危険信号、資産マイナスになる“負動産”の特徴』

タワマンにも危険信号、資産マイナスになる“負動産”の特徴

と藤戸さん。

「木造家屋は湿気に弱く、人が住まなくなると1年足らずで朽ち始めてしまうことも。『特定空家』にならないためには、定期的なメンテナンスが必要です。年に数回、誰も住まない実家の手入れをしに行くというのはよくある話。遠隔地であれば交通費だけでもかなりの出費になりますし、地元の不動産業者に管理を頼めば月々の手数料も発生します」

そのほか負動産の典型として藤戸さんが挙げるのが、「老朽化した分譲マンション」と「別荘・リゾートマンション」だ。

「高度経済成長時代に大量供給された分譲団地タイプのマンションは老朽化が進み、建て替え問題が発生しています」

しかしマンションの場合、一つの建物を複数の権利者で共有する「区分所有」が一般的。

「建て替えには原則的に所有者および議決権の5分の4の賛成が必要ですが、入居者の高齢化もあって実現しづらいのが現状です。では、建物を解体して敷地を売却してはどうかというと、こちらは原則全員の同意が必要で、さらにハードルが上がります」

こうした物件を相続すれば、売却もままならず困惑する羽目に。
さらに相続後に大規模修繕が発生し、数百万円単位の拠出を求められることもありうるという。

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