2019年11月15日 19:21
テレビ山口がアウティング放送…再び問われる「人権感覚」
テレビ山口で放送された情報番組で、街頭取材したトランスジェンダー女性について「珍 女性のような男性」として取り上げていたことが11月14日に発表された。再びテレビの「人権感覚」が問われている。
朝日新聞デジタルによると同局の「週末ちぐまや家族」で出演者のタレントが、車のオイル交換をしている女性に対して「女性で?」「変わっているって言われませんか」と発言。「実はこの方にはある訳が」とナレーションが入った後、本人がいないところで親族とやりとりをしたタレントが「実は男性なんですか」と驚きながらコメント。そして本人の映像に重ねて「(マル囲みで)珍 女性のような男性」というテロップが。取材を受けた女性は「事前に何の説明もなく、こういう形で性別をさらされるとは思わなかった。偏見に満ちた放送でショックだ」とコメントしたという。
「『週末ちぐまや家族』のしたことは、アウティングと呼ばれる行為です。
本人の了解を得ずにセクシャリティを公にされることはまだまだ差別や偏見の絶えない社会において、当事者にとって耐えがたいものです。15年4月に一橋大学でアウティングをキッカケに大学生が投身自殺をしたことも記憶に新しいでしょう。