小林よしのり断言「愛子さまが天皇になれば、日本が変わる」
しかし、調べれば調べるほど、彼らの主張は非現実的でめちゃくちゃだとわかってきた。
たとえば「旧宮家の男系男子を皇族に復帰させるべき」という主張がある。戦後間もないころに皇籍を離脱した旧皇族の子孫には、たしかに男系男子が何人かいるようだが、彼らは一般人として生まれ、一般人として育っている。だから、そもそも“復帰”とは言えないし、その“男系男子”のなかに、人権が大きく制限される皇族に自ら望んでなってくれる人物がいるだろうか?
それに、これから皇室に嫁ぐ女性は“お世継ぎ”の男子を産むことを絶対の使命とされる。雅子さまもそうしたプレッシャーに苦しまれたし、女性天皇を認めない限り、皇室に嫁いでくれる女性も見つからなくなるだろう。
男系男子に固執する“原理主義者”は机上の空論を言うばかりで、むしろ皇室の存続を危うくさせているのだ。安定した皇室の継続のためにも、一刻も早く女性天皇を容認すべきだ。
そして愛子さまが天皇になられれば、女性が文字どおり日本社会の象徴となり、日本を覆う閉塞感が一気に払拭されることだろう。
「女性自身」2020年2月11日号 掲載