2020年5月9日 11:00
ポイントは予算と家族の介護力 ケース別“終の住処”の選び方
次のケースを参考に、慣れ親しんだ地域でそのまま暮らし続けたいのか、交通の便など生活環境を優先したいのか、まだ元気なうちに“終のすみか”へ住み替えるのか考えておこう。
【ケース1】最期まで自宅で過ごしたい
在宅介護の費用は高齢者施設・住宅に入居するプランに比べると安く済むが、住宅の老朽化が進めば建て替えやリフォームの費用が、介護が必要になれば在宅介護の費用がかかる。
【ケース2】利便性がよく安心・安全な生活をしたい
「買い物や通院に便利な駅近のマンションや、サービス付き高齢者住宅(サ高住)への住み替えはアクティブに過ごしたい人におすすめです。ただし、介護が必要になったときのことを検討するのを忘れずに。在宅介護を受けるか、高齢者施設への再住み替え資金も用意しておく必要があります」(岡本さん・以下同)
【ケース3】元気なうちに有料老人ホームに入居する
自立できているうちに入居して、常時介護が必要になると、介護居室に移れるコース。希望どおりの施設に入るためには「予算」と「家族の介護力」がポイントとなってくる。
「予算の考え方は、預貯金と所有する不動産の価値、保険の解約返戻金などの資産と、月々受け取る年金がいくらかによって選択肢が決まってきます。