くらし情報『専門家が語る、マスクが辛い夏でも「人混みでは不織布がいい」』

2020年6月17日 11:00

専門家が語る、マスクが辛い夏でも「人混みでは不織布がいい」

は、格子状に隙間があるうえ顔にフィットしにくいので、正面からも横からも飛沫が漏れやすいんです」

これら2つを満たすには、フィルターの捕集効果が高く、かつ顔にフィットするマスクを選ぶ必要がある。

「残念ながら、通気性重視の布マスクはフィルターの捕集効果を十分に発揮しているとはいえません。たとえば、“アベノマスク”の格子の目の大きさは、150〜500マイクロメートル。飛沫はそれよりうんと小さい0.1マイクロメートル以上とされています。正しい着用方法で不織布のマスクを付けた場合、不織布の性能や顔の骨格に左右されますが、平均して6割、高い人で8割ほど飛沫の吸い込みを防ぐことが私の調査でわかっています」

つまり、布マスクの通気性は飛沫感染対策とは相反するもの。とはいえ、顔を触らないようにする、乾燥からのどを守るという点は「布マスクも一定の効果がある」と大西さん。“夏のマスク生活”の苦しさを解消するには、マスクを使い分けることが大事だという。

「ポイントは、いま自分がいる場所が、感染リスクの高い場所なのか、それとも熱中症リスクの高い場所なのかを、まず把握すること。
たとえば、人がほとんどいない炎天下の公園で運動するときにマスクをつける必要はないでしょう。

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