次期財務次官は“森友の守護神”太田氏 論功人事と批判殺到
財務省近畿財務局の職員で、2018年3月に公文書改ざんに手を染めさせられたことを苦に自ら命を絶った赤木俊夫さん(享年54)の手記でも、太田氏は虚偽答弁をしていると3回にわたって名指しで批判されている。
『平成30年1月28日から始まった通常国会では、太田(現)理財局長が、前任の佐川理財局長の答弁を踏襲することに終始し、国民の誰もが納得できないような“詭弁を通り越した虚偽答弁が続けられているのです。”』
結局、嘘に嘘を重ねた答弁を維持できず、財務省は公文書の改ざんや事実と異なる国会答弁があったことを認めて陳謝することになるのだが、その矢面に立ったのも、太田氏だった。
「事実と異なることを答弁をしておりました。誠に申し訳ありません」(2018年5月28日参議院予算委員会)
2018年6月、一連の問題を受けて、「文書厳重注意」を受けた太田氏。だが、“森友問題の守護神”として汚れ役を買って、政権を擁護し続けた“功績”を安倍政権は忘れていなかったのかもしれない。
黒川弘務前検事長(63)をはじめ、政治主導の名のもとに、政権に貢献した官僚を出世させているという批判を受けてきた安倍政権。ツイッター上では、太田氏の人事にも批判が殺到している。