くらし情報『本格影響は冬ボーナスから…コロナ禍で給与減でも物価は上昇』

2020年8月28日 06:00

本格影響は冬ボーナスから…コロナ禍で給与減でも物価は上昇

今の平均年収は440万7,000円ですから、402万8,000円まで落ち込む計算です」

年間約38万円の収入ダウンなら、1カ月分の給料がまるまるなくなってしまうようなイメージだ。年収が下がった状態で、コロナ収束まで持ちこたえる体力が私たちの家計にあるのだろうか。

「通常、景気が悪くなればモノの値段も下がります。しかし、コロナ不況では、モノの値段が上がる恐れがある。これまで私たちは、あらゆる国から原材料や部品を安く調達することで、低価格の商品や食品を入手できていました。しかし感染拡大によって、世界の物流のあり方が変わってきます。原材料や部品の調達が近隣国や国内に限られればコストが上がり、価格上昇につながります。すでに物流の混乱からネットショッピングでも値上げ傾向に」

企業も生き残りをかけて、来年度予算を検討する秋ごろから、本格的なコストカットに乗り出す。


「昇給、昇進の停止、役職手当の廃止、再雇用後の年収引き下げといった、生涯賃金の抑制にも着手するでしょう」
当然、冬のボーナスへの影響も大きいはずだ。経済評論家の平野和之さんは、次のように話す。

「経団連の発表によると、夏のボーナスの各業種の総平均は、前年比マイナス2.17%と小幅な落ち込みでした。

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